この記事では、精神保健福祉士に合格するために効率の良い、必要最低限な参考書について記載します。
私は、2021年に精神保健福祉士を受験し、得点は72点(90%)で一発合格しました。(同年の合格基準44点/80点=55%、共通科目は社会福祉士を取得済みで免除)
試験に合格するために、様々な参考書やテキストを立ち読み・購入しましたが、結局使わずお金の無駄だったものも多くあります。
この経験を踏まえ、これから受験される方に向けて、「これは良い!」と思えるような参考書をご紹介します。
第1位:「見て覚える!精神保健福祉士国試ナビ(専門科目)」
専門科目は↓
共通科目は↓
精神保健福祉士の試験科目は16科目と多く、1科目の出題数は7点が多く、覚えることが広範囲です。
また、1科目でも0点があると試験は不合格になるため、各科目で重要な部分を効率良く把握する必要があります。
この本では細かい所まで手は届きませんが、重要な点が全般的にまとめてあり、特に最初の勉強で全体像を掴むのに最適です。
特に、試験では厚生労働省などが発表している統計に関する問題が多く出てきます。例えば、「精神障害の患者数・疾病内訳・入院と外来の内訳」「障害者の雇用状況」などを記憶する必要があります。
この本では、様々な統計データが折れ線・棒グラフで載っており、カラーで表示されているので見やすく、視覚的にも記憶に残りやすいです。
精神保健福祉士の専門科目のみを対象としている本だけでなく、共通科目ついても同シリーズの下記をおススメします。
「人体の構造と機能及び疾病」の科目で、脳・心臓・目などの構造について理解が必要だったり、「社会保障費の推移」なども記載、福祉用具なども図+カラー表示されているので分かりやすいです。本書で良く分からないこと、不足部分についてはご自身で調べた内容を追記していくと、更に記憶に定着していくかと思います。
第2位:「精神保健福祉士国家試験過去問 一問一答+α」
どのような資格でも、受かるためには過去問をマスターするのが最短です。
本書はA4サイズの半分ほどで、持ち運びに便利。電車に乗りながらでも邪魔にならず、他人の目を気にしなくて良いサイズ。
国家試験の問題は五者択一・二(5問の中から1つ・2つを選ぶ方式)ですが、この本は「1問に対し、〇か×か」。そのため、仕事の休憩時間などのスキマ時間でも問題を解くことが出来ます。
また、〇×は過去に出題された似た問題が連続して記載されており、同じジャンルの知識を一気に吸収することができ、記憶に定着しやすいです。
更には、過去10年分の問題を、現在の法制度などの実態に合ったものに改訂し記載していることもメリットです。
他の一問一答形式の本より特におススメなのが、問題と解答の行間が一緒のため、解答を紙などで隠しながら解いても視覚的な負担が少ないこと。視線の移動が多いと、身体的にきつくなり、余計なストレスがかかってしまいます。
その他の良かった点は、解答スピードが上がることです。本番の国家試験は全163問を1問あたり約100秒で解かなければなりません。この一問一答をある程度読んだら、次は速度を上げることを目指していったら良いのではと思います。
専門科目については下記を利用することをおススメします。こちらも持ち運びが楽なポケットサイズになります。
第3位:「精神保健福祉士国家試験過去問解説集」
先ほど記載したように、受かるためには過去問をマスターするのが最短です。
本書では、国家試験と同様の出題方式(五者択一・二)で記載されており、丁寧な解説が掲載。(A4サイズで、そのうち2/3程が解説)
先ほど紹介した「一問一答」よりも詳しい解説で、事例問題も掲載されており、試験問題全般を網羅。
改正された法制度や近年の動向などの統計について、最新情報も収録されているので、現在の実態にあった学習ができます。
欠点として、本のサイズがB5(A4より少し小さい)で厚みがあるので重く、持ち運び、スキマ時間には不向きです。しっかり時間を確保して勉強するときに適しています。
第4位:「精神福祉士国家試験受験ワークブック」
教科書をひたすら読んでも時間が掛かり、記憶に定着せず、試験合格には遠回りです。
この「ワークブック」は試験センターの出題基準、過去の出題実績をもとに作られているので、効率の良い学習ができます。
また、重要な用語については赤文字で記載、付属の赤シートを使ってインプットできるようになっています。
各科目の最終ページには一問一答が掲載、重要項目の知識が定着しているか、アウトプットできるようにもなっています。
欠点として、文字がたくさん詰め込まれており、疲労感が大きく、眠くなることが挙げられます。しっかり時間を確保して勉強するときに適しています。
第5位:「精神保健福祉士国家試験模擬問題集」
ある程度の学習が済んだら、本番試験に向けて模擬問題に取り組みましょう。
本番試験では、1問あたりにかけられる時間は約100秒、時間との勝負になってきます。分からないからといって悩んでいると、その後の解ける問題も解答出来なかったり、焦って間違えてしまうこともあります。模擬問題集を解きながら時計を見て、余裕があるのか、不足しているのか、スピード感覚を気にするクセを身につけましょう。
また、過去問を繰り返すことで合格基準の60%は目指せると思いますが、確実に合格したい人はこの模擬問題集を活用したほうが良いです。なぜなら、本番の試験では過去に出ていない問題も出題されます。本番で合格ラインギリギリの微妙な点数をとると不安を抱えたり、万が一落ちてしまったら就職に影響する恐れもあります。この模擬問題集は過去問に出ていない問題も掲載されています。
また、なぜ正解なのか、間違っているのかを選択肢毎に詳しく解説しているところも魅力です。
「この本で無くても、全国模試があるから」という方もいます。もちろん、全国模試はマークシートの練習、自分のレベルを把握するのに適していますが、1回あたり6600円ほどかかります。この「精神保健福祉士国家試験模擬問題集」はおよそ4000円程度で3回分収録されているので、コスパが良く、自分のタイミングで実施できることも良い点です。
まとめ
- ①基礎固め:図表、オールカラーで全体像を掴むリンクリンク
- ②イン・アウトプット:過去に出ている似た問題を連続で解いて記憶リンクリンク
- ③イン・アウトプット:本番同様の問題形式で解く、事例問題もカバーリンク
- ④インプット:分からないところはこれで確認リンクリンク
- ⑤イン・アウトプット:模擬問題を解いて確実に合格リンク
今回ご紹介した本は、実際に使用した中から選んだ、高効率・必要最低限なものです。書籍を読んで分からないことが出てきたら、ネットなどで調べ、書き込むことで更に記憶が定着していき、学習が充実したものとなるでしょう。
また、問題を解くときは、「どこが間違っているのか、なぜ間違っているのか」まで意識して繰り返し解くと実力がどんどん身につきます。
これから受験される皆様が合格できますように!!✨
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