こんにちは、らんたなです。
これから社会福祉士を取りたいと思っている方は、「通信制にするか、通学制にするか」迷うのではと思います。
私自身も、どちらにするかとても迷いました。そして悩んだ結果、私は通学制を選択しました。
今回は通学制をおススメする理由について、またデメリットも記載し、迷っている方の参考にして頂けたらと思います。
社会福祉士の取得は「通学がおススメ」な理由
資格を取る目的について
皆さんが資格を取るきっかけは何でしょうか?「これまで福祉に関する仕事をしてきて、スキルアップを図りたい」「家族や友人・自身の経験などを通じて、興味を持った」などが考えられます。
では、目的についてはどうでしょうか。
例えば、「無資格で仕事をしているが、資格を取って給料を上げたい」「肉体労働ではなく、事務的な仕事にシフトしたい」「社会的信用を得るため」「会社からの指示」という資格取得そのものが目的であれば、国家試験の勉強をして合格すれば良いので、受験資格を得るために通信・通学どちらでも良いと思います。通信であれば、自分の生活スタイルに合わせて学習できるメリットがあります。
一方で、「日常生活で困っている人の相談支援をしたい、そのための専門的な知識を得たい」という目的の場合について考えてみます。相談支援に必要なスキルは、多様な価値観の受容・相手の立場となった考え・コミュニケーション・文章作成・課題の把握と対策などが挙げられます。
これらのスキルは、本を読んで見に付くものではなく、実践で体験的に学んでいくことが重要です。通学では、福祉・医療において実際に勤務されている先生方、様々な年代・環境のクラスメイトとコミュニケーションを常にとります。疑問点はすぐに確認できますし、事例を通したロールプレイなどを通じて、自らの意見を述べたり、多様な考え方に触れることで、理論を実践に活かしていく練習・体験が出来ます。
また、福祉は個人のセンシティブな内容が多く、個人情報保護の観点からネットでは分からないことが多々あります。実務に携わっている先生方からは、個人情報に配慮した上で、実態や現状についてお聞き出来たり、各施設への現場見学があることも良い点です。
以上の理由から、福祉業界の経験がない人は、とくに通学制をおススメします。
学習期間について
国家試験の受験資格を得られるルートは複数あります。今回は、福祉系大学・短大出身や専門職以外の方について記載します。(下図の赤線枠部)
この場合、国家試験の受験資格が得られる期間は、通学制:1年、通信制:1年半以上です。
国家試験は1年に1回なので、通信制だと学習開始から受験まで2年かかります。法制度が変わり勉強する内容が増えたり、試験を受けるモチベーションを維持できるかが課題となります。
私個人としては、通学制1年で一気に覚えて合格する方が簡単なのではないかと思います。
学費について
通信か通学か迷っている人は、学費面でも悩まれると思います。「仕事を続けないと生活が成り立たないから通信しか無理だ」と思っている人がいるかもしれませんが、実はそうでもありません。
一般的には通信の方が安いですが、通学でも「公共職業訓練制度」「教育訓練給付制度」を使うとかなりお得に学ぶことができます。
「公共職業訓練制度」はなんと受講料が無料(一部自己負担あり)、交通費の支給もあり。「教育訓練給付制度」は受講料の最大70%(年間上限56万円)が支給されます。
また、雇用保険に加入していた方であれば、卒業まで失業保険の全額・一部が支給されます。
ハローワークへの申請と判断が必要ですが、是非検討してみましょう。
就職活動について
通学制の学校であれば、特に地元に強い求人を持っています。企業からの求人案件の取り扱いが多いので、相場や福利厚生など比較したり、卒業生とのOB訪問も可能だと思います。また、学校の先生が履歴書の添削や面接練習など、就職活動に不安な方のサポートもしてくれます。
通学のデメリット
時間的な拘束
私の場合は、1日7~8時間(平日週5日)、時間数が足りなければ土曜日の授業もありました。通学する移動時間も必要なので、通うのに過度な負担がないか、検討する必要があります。
また、学習内容は教科書や先生のペースによるので、自分のタイミングで勉強したい方には不向きです。講義を動画で復習することも難しいです。
学校にもよりますが、通学制は簡易的な掃除や全校集会・各種行事などの参加が必要な場合もあります。通学を考えている場合、事前に確認しておくと良いかと思います。
国家試験だけを考えれば、通学は試験に必要ないことについても勉強したり、行事の参加などがあるため、資格取得をメインとしている方は通信制が良いかと思います。
勉強する環境が決められている
通学の場合は、定められた部屋・設備で勉強しなければなりません。自分に合う机・椅子でなく腰や肩を痛めたり、節電のため冷暖房の効きが弱かったりで、学習に集中できないことがあります。
一方、通信講座の魅力は好きな音楽を流したり、ドリンクを飲みながらなど、快適に勉強できる環境を自分で作ることが出来ます。映像で復習できる点も魅力です。
但し、自ら勉強するという意思を強くもつ必要もあります。
おわりに
社会福祉士を取得するにあたって、通信・通学のメリット・デメリットについて記載しました。
どちらにするかは、仕事・住まい・家庭環境・勉強方法によって変わってくるかと思いますが、選択する上で少しでもお役に立てれば嬉しいです。
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